【お天道さま】2019・10・26
2019年10月26日
《お天道さま》
昨日の朝日新聞、
「折々のことば」は内田樹さんでした。
「今なら何をしても処罰されない」
と思い込む人間の出現を、
できる限り先送りすること。
内田 樹「嫌悪報道に潜む『ふつうの人々』の邪悪な衝動」(潮」11月号)
鷲田さんは、
このことばに続けて、
もう少し引用しておられます。
ヘイトスピーチについて、
「怒り」以上に「恐怖」を感じるのは、
大義名分と処罰されない保証があれば、
「ふつう」の人においてさえ、
ふだんは押し止(とど)められている不穏な衝動の堰(せきが切れてしまうからだと、
と思想家は言う。
人をそうした環境に置かないために、
法律や常識、「お天道さま」という感覚があると。
私のように、
不信心な者には、
「神」だの「仏」だのの代わりに、
「お天道さま」が持ち出されると、
ふんわりほんわりほっとします。
神や仏は見えないが、
お天道さまは、
この目で見えます。
《秋の実》
《今朝の空》