よぶこえの引き出し

【誠実な人】2019・12・31

2019年12月31日

《万寿寺》
昨日、
万寿寺も、
今年最後の墓参り。

境内の花と、
境内から見た空。

【誠実な人】2019・12・31 【誠実な人】2019・12・31



《誠実な人》 
夕方、
出雲空港に降り立った人を迎えました。

風呂から出た彼が言いました。
  ずいぶんゆっくりさせてもらいました。

ああ、
いい人だなと思いました。

いつも思うことですが、
今回は、
ことさらに思いました。
まれにみる誠実な人だなあ・・・と。

【誠実な人】2019・12・31 【誠実な人】2019・12・31



《ライオンのおやつ》
寝床で読み始めた本、
小川糸『ライオンのおやつ』(ポプラ社)

こんな個所があって、
読みながら、
しみじみとして、
彼のことを思い出しました。

というより、
彼のことを思い思い読みました。
 
  足をぶらぶらさせて、
  風に吹かれたまま、
  ぼんやりしていたら、
  正直に生きよう、
  と自然に思えた。

  これからはもっと、
  自分に正直に生きよう、と。

  あるがままって、
  こういうことなのだと、
  海を見ていてわかった。
  海の水は、
  決して風に逆らわない。
  打ち寄せる波は、
  無抵抗な水の、
  あるがままの姿だった。

  好きなものは、好き。
  嫌いなものは、嫌い。

おそらく、
彼は、
いい意味で、
こんなふうに生きているのだろうなと思いました。
そして、
職場での姿が思い浮かびました。

彼には、
好きも嫌いもないのだと思いました。

誰にも、
分け隔てなく、
誠実に接して、
それを心の負担に思わない、
・・・そんな人なのだろうと思いました。

人を愛し、
人から愛されて、
自分に正直に・・・。


持って生まれた人柄の良さのまま、
すなおにおだやかに大きくなったのだろうと思いました。 
何よりも、
まっとうな育ちをした日々が想像できました。

【誠実な人】2019・12・31
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