よぶこえの引き出し

【畢竟】2020・2・5

2020年02月05日

《畢竟》
先日のミステリーの末尾に、
こんな一文がありました。
  犯人に対する憎しみより、
  もっと大きな、
  畢竟の哀しみが、
  ミキ子の胸を押しつぶす。

この一文、
何度も引用しています。


「広辞苑」第七版を開く。
  ひっきょう【畢竟】つまるところ。つまり。所詮。結局。 

「畢竟の哀しみ」
さまざまな思いの果てに行き着いた哀しみ・・・ということでしょうか?


昨日、
届けていただいた本は合計6冊。

「フォアミセス」3月号(秋田書店)
『偽善者たちへ』百田尚樹(新潮新書)
『慰安婦』小林よしのり(幻冬舎)
『花ごよみ365日』雨宮ゆか(誠文堂新光社)
『星ごよみ365日』星空さんぽ編集部 篇(誠文堂新光社)
「図書」2月号(岩波書店)


その中から三冊を選び、
その三冊から、
畢竟の個所を引用します。
三語か、
三行か、
三文か、
三か所かで・・・。

「図書」から。
夏石番矢さんが「世界的な詩としての俳句」と題して、
外国の人が作った俳句を紹介しています。
  谷間の石
  磨かれない
  水の愛以外では
     (サメ・ダルウィッシュ:モロッコ)

  今朝
  青い服の天使たちが
  天を洗った
     (アブドゥルカリーム・カシッド:イラク・英国)

  庭に
  青い鳥
  私 息できない
     (ズラトカ・ティメノヴァ:ブルガリア・ポルトガル)


「青い天使」
雨のことでしょうか?


夏石番矢さんは、
俳句が世界的な「詩」になってから、
従来の捉え方では通用しなくなったと書いています。
  俳句の最も根源的な詩としての力は、
  五・七・五音にもなく、また季語にもなく、
  三句もしくは三行の「三」という数字にある。

さきほどの外国の人の俳句を見ると、
なるほどなあとうなずかされます。



「フォアミセス」3月号、
広田奈都美「ナースのチカラ」から三つの会話。
  でも、間違ってるんでしょ?
  じゃあ止めなさいよ。

  でも、ナースである前に人間じゃない?

  私達は正しさを追い求めているわけじゃない・・・要は
  人として、どう生きるかよ。


『星ごよみ365日』の2月5日から。
  オリオン座。

  オリオン座は古代バビロニア時代から知られる歴史ある正座で、
  ギリシャ神話にも数多く登場する狩りの名手・オリオンの姿を表わした星座です。
  
  小鼓やリボンと形容されるシンメトリックな配列が美しい星座で、
  赤いペテルギウスと青白いリゲルが対角に輝き、
  その間に3つの星が等間隔で並んだ「三ツ星」が目を引きます。

明日からの三語。
  ペテルギウス(2/6)
  馬頭星雲(2/7)
  リゲル(2/8)  

【畢竟】2020・2・5



《霰》
今朝は、
降ったり止んだりです。
降るものも雨だったり霰だったり。



《昨日》

【畢竟】2020・2・5 【畢竟】2020・2・5 【畢竟】2020・2・5 【畢竟】2020・2・5
ページトップへ