【それでも】2020・2・14
2020年02月14日
《それでも》
悩みもあります。
不安に思うこともあります。
ときどき憂鬱になることもあります。
肺炎になれば重篤になるリスクの持病もあります。
それでも、
庭の白梅が咲いたのを喜ぶ自分がいます。
あちこち出歩いて気晴らしをする自分がいます。
古本一冊をあたかも日課のように出かけたついでに買う自分がいます。
読みかけの本が何冊もあります。
そのうち2冊を読み終えました。
高橋ユキ『つけびの村~噂が人を殺したのか?~』(晶文社)
原田マハ『あなたは、誰かの大切な人』(講談社文庫)
それぞれ、
付箋を貼った個所が3か所ずつありました。
むしろ村人たちが、
「何もない」と感じるほどに、
「うわさ話」は空気のようにそこにあった。
実際に、
凶悪犯罪が報じられても、
世間から忘れられるスピードが速くなってきた。
結局、
都会だったら逃げますよね、皆。
引っ越したりね。
本当を言えば逃げるのが一番です。
そして、
こつこつとひとつのことを続けていれば、
どこかで誰かが見ていてくれるものだと、
「信念」と呼ぶにはあまりにも漠然とした思いではあったが、
とにかくそんなふうに思って仕事を続けてきた。
ちょっとそれはムリ、
というような局面で、
「イケるやろ」と、
ナガラがどこまでも楽観的に口にするのが、
私は好きだった。
彼女たちはみな、
自分と自分のこれまでを受け入れて、
これからへと目を向けていく。
その姿勢があるからこそ、
人は本当に誰かのことを大切に思うことができるし、
あるいは、
自分は誰かに大切に思われていることを信じられるのではないだろうか。
どんなに辛い人生だって、
あなたには絶対、
一人は味方がいると思っていい。
それは自分自身という、
最強の見方だ。
あなたを大切に思っている人は、
必ずいる。
このタイトルは、
著者から読者への真摯(しんし)なメッセージなのである。
そして、
今日の午後は、
ゆうあい作品展に行こうかな?
と思う自分がいます。