よぶこえの引き出し

【それから】2020・2・14

2020年02月14日

《それから》
それから、
毎週、
紙上歌壇の悲喜こもごもを読み、
悲喜こもごもの思いに浮き沈み。

朝日歌壇
 新婚が抜けぬ奥さんと呼ばれれば嬉しくて葱(ねぎ)三束も買う (長野市)丸山志保

 PTA役員決める懇談の静まりかえった冬の教室 (奈良市)山添聖子


読売歌壇
 七人の子が受験するたびに願をかけひそかに茶断ちしてくれし母  藤沢市 渡辺至利子

 小雨降る今日を最後の日と決めし人あり電車一時間止まる  枚方市 小川洋子


毎日歌壇
 ねえママはしょうらいなにになりたいの五歳の心は丸(まろ)く鋭し  京都市 千星祥子

 よーしよし父のかけ声響きけり自転車に挑む娘に添いて  松山市 宇和上 正


山陰文芸 
 「カナダ」よりラインで届く孫の笑顔ホストファミリーの愛に包まれ  出雲 濱田佐知子

 春くれば社会へ羽搏く孫の声「おかげさまで」と父そのままに  安来 岩田絹子


日曜日の朝日歌壇、
月曜日の読売歌壇、毎日歌壇、山陰文芸、
そして、
新聞連載小説「琥珀の夏」

さきほどは、
お客さんがあって、
玄関で、
とりとめもないことを二人で笑い・・・。

それもこれも、
いのちなりけり・・・です。 

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