よぶこえの引き出し

【どゆこと】2020・2・15

2020年02月15日

《どゆこと》
ゆうあい展の帰り、
久しぶりに本町堂に寄って、
古本を何冊か買いました。

そのうちの二冊を読みました。

水原エリ(詩)・永田萌(絵)『風の中のつぶやき』(サンリオ)
北原 薫(文):おーなり由子(絵)『月の砂漠をさばさばと』(新潮社)

二冊とも、
少し読んで、
あれ?
・・・っと思いました。

ほぼ終わりぐらいになって、
前に読んだ!
・・・っと確信しました。


どゆこと?
前に読んだ本を、
前に読んだことを忘れて、
前に読んだ本を買ってしまう。
どういうことだろう?

感性の一貫性を喜ぶべきか?
物忘れの甚だしさを悲しむべきか?

【どゆこと】2020・2・15



『風の中のつぶやき』
  きちんとたばねられていたさみしさを
  あなたはほどいてしまった。
       (「おもちゃばこ」より」

  貴方との電話の中で
  私を感じさせられない苦しさは
  日の入りのせつなさに似ている
       (「日の入り」より) 



「さきちゃん」たちのような、
母と子で「生活のチーム」を作っている家庭について、
北村薫さんが、
「さきちゃんとお母さんのこと」と題して、
巻末に書いています。 

一部を引用します。
  書き手としてのわたしは、
  そういうお宅では、
  〈親子〉の縦のつながりが、
  〈友達)の横のつながりに、
  より近づくような気がしました。
  自分のいつか歩いた道を通って来る友達の、
  哀しみやおびえや喜びを見つめる目と、
  見つめられる小さなさきちゃんを書いてみたいと思いました。




本町堂のレジカウンターに、
まち歩きバリアフリー情報誌「てくてく日和」の第29号 2020冬 ¥0(TAKE FREE)が、
数冊置いてありました。


以前に読んだ号は、
松江と境港の特集でしたが、
今回は萩・津和野でした。

【どゆこと】2020・2・15

いつものように、
観光地や施設のトイレの状況が、
詳しく載っています。

「オストメイト対応多目的トイレ」という言葉が、
何度も出ています。

不明にして初めて目にしました。

写真を見て、
ふだん目にする多目的トイレは、
みんなかれかな?
・・・と思いました。
が、
「オストメイト」という言葉が気になったので、
ちょっと調べてみました。

人工肛門や人工膀胱のお世話になっている人たちが、
使用可能なトイレだそうです。

多目的トイレと多機能トイレは同じもののようです。

多機能(多目的)トイレには、
車椅子対応多機能(多目的)トイレ、
乳児対応多機能(多目的)トイレ、
オストメイト対応多機能(多目的)トイレがあるようです。



トイレのことを書いていて、
先週、
送っていただいた「両親のつどい」の最新号を思い出しました。

あるお母さんが、
「ひとりぼっちで戦っている親達のために」と題して、
母と子の半生を綴っておられます。

その中に、
ある施設を見学したときのことが書かれています。
  息子が中学生の頃に見た光景は、
  今も目に焼き付いています。
  動き回る子を、
  1メートル位の鎖でベッドに繋いだり、
  男女一緒の部屋で、
  カーテン等もひかずにおむつを替えたり事が、
  日常茶飯事のように行われていました。

そして、
次のように思いを述べておられて、
心がふるえました。
  もし自分の子が、
  そんな目に合っていたとしても、
  きっと親は何も言えなかったのだと思います。

そういう時代が、
この国にも、
そう昔ではない時代に、
確かにあったのです。

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