よぶこえの引き出し

【ほんの】2020・3・4

2020年03月04日

《ほんの》
仕事帰り、
近所の方に呼び止められました。

市内の薬局、
どこに行っても、
ティッシュペーパーも、
トイレットペーパーも無いそうです。

日本人、
いつから、
こんなに、
軽挙妄動、
付和雷同、
軽佻浮薄になったのでしょう。

ほんの十年前、
大地が揺れ、
海が盛り上がり、
放射能が拡散したとき、
日本人は、
なんとまっとうであったことか! 


『はじめての文学 よしもとばなな』を、
100円で買いました。
古本ですから。

短編集です。
「キッチン」
「おかあさーん!」
「おやじの味」
「ミイラ」
「ともちゃんの幸せ」
「デッドエンドの思い出」
の7編と巻末に、
「読んでくださった若い一たちへ」

「おやじの味」の末尾を引用します。
  生きていることには、
  本当に意味がたくさんあって、
  星の数ほど、
  もうおぼえきれないほどの美しいシーンが、
  私の魂を埋めつくしているのだが、
  生きていることに意味をもたせようとするなんて、
  そんな貧しくみにくいことは、
  もう一生よそう、
  と思った。

 【ほんの】2020・3・4



ほんとうに、
そのとおりだなあと思いました。

生きていることには、
生きている本人は知らなくても、
とてつもなく大きな意味があるのです。

その意味の上に立って、
多くの人った矣は、
誇りに思いたいほどまっとうに生きているのです。

人間の小賢しい知恵や、
取るに足りない知識で、
人生に意味を持たせようとするなんて、
なんて愚かで貧相なことか!

よしもとばななを読んで、
人間というものに思いを馳せました。 



《今日》



《昨日》 

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