【子どもの歌】2020・3・21
2020年03月21日
《子どもの歌》
朝日歌壇からは、
子どもが詠んだ歌を。
寒い朝 学校で書く字はいつも男子が書いた字みたいになる (奈良市)山添 葵
ゆりぐみのみんなとくるみせんせいとひろったどんぐりどこかへいった
(奈良市)やまぞえそうすけ
読売歌壇からは、
子どものことを詠んだ歌を。
通知表を仏壇に置く孫娘きっと成績あがったのだろう 岡山市 国定義明
四歳で母を亡くせし吾が孫よ名門校に合格決まる 流山市 角田 勇
毎日歌壇からは、
子どもころを思い出して詠んだ歌を。
あつあつの鍋焼きうどん取り寄せて教師ねぎらひ母は出だせし 横浜市 栗山マサ子
高校の国語の時間に志貴皇子の春到来の名歌覚えき 福岡市 林 昇
岩ばしる垂水(たるみ)の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも(万葉集)
志貴皇子(しきのみこ)のこの歌、
古典の教科書、
春の定番でした。
山陰文芸からは、
隔世の感を詠んだ歌を。
若き歌人の歌集めくれば素(もと)のままありのままなる言の葉並ぶ 大田 坂本恵子
人住まずなりて久しき生家なる池に見知らぬ花の咲きおり 隠岐の島町 村上篤子
《年輪》
昨日、
洞光寺にて。