よぶこえの引き出し

【暴風波浪警報】2020・4・13

2020年04月13日

《暴風波浪警報》
昨夜から、
暴風波浪系が出ています。

よく降っています。
雨音も激しく、
強風です。

今朝は、
ごみ出しも諦めました。


ごみ出しで思い出しました。
金曜日は古紙古着の日でした。

大量の古紙を出しました。
そのほとんどが入試問題集。

30年以上のものから最近のものまで、
数えていませんが、
ざっと200冊以上。

教員になったばかりのころ、
指導主事の先生から、
二つのことを言われました。

一つ目は、
時間があれば大学入試問題を解きなさい。

二つ目は、
授業で古典教材を扱ったら、
その度に、
その作品が収録された岩波古典文学大系を買いなさい。 



入試問題で、
最も鮮明に記憶しているのは、
昭和50年代の早稲田大学第一文学部の現代文の問題です。

安東次男の『碑にほとりせん』からの出題でした。

与謝蕪村は、
日頃から、
こんなことを言っていたそうです。
  自分が死んだら、
  芭蕉の墓の隣りではなく、
  芭蕉の句碑の隣りに埋葬してほしい。 

芭蕉の墓は、
義仲寺にあります。
木曽義仲の墓に隣り合っています。

蕪村は、
俳句の先人としては、
芭蕉をこよなく敬愛しつつも、
反逆者義仲を死後の同行者とした、
その生きざま死にざまは、
良しとしなかったのです。

そして、
琵琶湖が一望できる、
風光明媚な近江を選んだのです。

「碑にほとりせん」と願った蕪村の心中が、
実に詩情豊かに書かれた名文だと思いました。

その句碑の句が、
  行く春を近江の人と惜しみけり
だったらいいなと思いながら・・・。



授業で最初に扱った教材は「枕草子」でした。
早速、
岩波古典文学大系「枕草子」を買い、
それから、
授業で出会うたびに、
岩波古典文学大系が増えていきました。

でも、
それは長くは続きませんでした。
新潮古典文学集成が発行されたからです、

でも、
それも長続きはしませんでした。
小学館古典文学全集に切り替えたからです。

岩波古典文学大系は頭注だけ、
新潮古典文学集成は頭注と何か所かの現代語訳でしたが、
小学館古典文学全集は頭注と全文の現代語訳が載っていました。

教材研究以外の日常が忙しくなって、
本末転倒ですが、
教材研究はズルしがちになりました。



《今朝の玄関》

 【暴風波浪警報】2020・4・13
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