よぶこえの引き出し

【この日のこと】2020・4・22

2020年04月22日

《重労働》
昨日は工務店の方がおいでになりました。
増築した部屋が、
十年以上経って、
壁紙が破れていたので、
張り替えていただくことに。

「こういう時ですから」と、
お二人ともマスクをつけておられて、
慌てて私も・・・。

張り替えは一時間足らず。
工務店の方がお帰りなってから、
真新しい壁にカーテンレールをつける。
これが思いのほか重労働。
年とったなあと実感する。


《演習》
こうしたことが、
全て終わってからにしようと、
長いこと、
この部屋に放っておいた本の整理を、
夕方から始めました。

「日本古典文学全集」全51巻。

妻のと私のと、
全集が二セットあります。
一冊も欠けることなく揃っていました。 


それ以外に、
別に買った二冊がありました。

 【この日のこと】2020・4・22



どちらも、
大学のゼミで演習用に買ったのでしょう。
書き込みがありましたから。 

「歌論集」は、
田中先生の演習。
「俊頼髄脳」の一節、
この日のこと、
不思議に覚えています。

  藤原公任に、
  息子の定頼が質問します。
  「和泉式部と赤染衛門とでは、どちらが歌人として優れていますか?」

  公任が答えます。
    一口で優劣は言えないほど、
    二人とも優れた歌人だが、
    和泉式部は、
      津の国のこやとも人をいふべきにひまこそなけれあしの八重ぶき
    という歌を詠んだ人で、
    この人はやはり別格だ。

  定頼は「はあ?」という表情で異論を唱えます。
    世間では、
    和泉式部の代表歌として、
      暗きより暗き道にぞ入りぬべきはるかに照らせ山の端の月
    の方を「よき歌」と申していますよ。

このときの公任の答えは、
実に的を射ており、
その道に通じるということは、
こういうことかと感動した覚えがあります。


「大和物語」は、
柿本先生の演習。
宇多天皇と斎院になった娘が交わした歌を学んで、
はじめて古典の面白さがわかりました。
この日のことは鮮やかに覚えています。



《今朝》
寒い朝です。
しかも強風です。

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《昨夕》

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