よぶこえの引き出し

【非不要不急】2020・4・24

2020年04月24日

《非不要不急》
久しぶりの外出が病院とは。

今日は2カ月に一度の定期健診。
松江赤十字病院は万全のコロナ対策でした。

診察を待っているとき、
待合にビデオが流れていました。
ココ・シャネルの生涯でした。

女性ファッション界を席巻した彼女の追い立ちは、
恵まれたものではありませんでした。
フランス郊外の田舎町に生まれましたが、
生家は極貧で、
パンを買うにも事欠き、
裏山から採ってきた栗を、
主食代わりにした日々もあったそうです。

シャネルが12歳の時、
母親が病死して、
ほどなく父親は、
子どもたちを修道院に預けて失踪し、
父親とは生涯会うこともなかったそうです。

そんな彼女の好きなお菓子はモンブランだったそうです。
とあるカフェの栗がたっぷり入ったモンブラン、
それが生涯を通じての、
希望であり、
支えであり、
癒しであったと、
彼女をよく知る人がインタビューで言っていました。

生まれにも、
育ちもにも恵まれなかった彼女を、
育て育み支え勇気づけたのが、
幼いころから晩年まで、
栗であったことに、
ある感慨がありました。

パンが食べられないならお菓子を食べたらいいと言った王妃もいましたが、
パンが食べられなくても栗で人生をつかんだ人もあったのです。

《帰り道》
強風の中、
寒風の中、
歩いて帰りました。

多くのお店、
多くの施設に、
休業の張り紙がありました。


堀川添い。
 【非不要不急】2020・4・24  【非不要不急】2020・4・24  【非不要不急】2020・4・24  【非不要不急】2020・4・24



《おまけ》
昨日の日暮れ。 

 【非不要不急】2020・4・24
ページトップへ