よぶこえの引き出し

【たとえば色】2020・5・20

2020年05月20日

《たとえば色》
昨日、
幸田文の「学校」から引用して、
巨大岩石の大きさを、
「学校より大きい」
と説明する山の人々の話を書きながら、
ありふれた物を、
辞書はどう説明しているのだろう?・・・と、
気になりました。 

たとえば色。
ユニークな説明で知られる「新明解 国語辞典」(三省堂)
いわゆる「しんかいさん」を広げてみました。

  あお 【青】 よく澄んだ空の色に代表される色。
  あか 【赤】 人間の血や、燃える火に代表される明るい色。
  きいろ【黄色】レモンの皮や菜の花に認められる色。
  くろ 【黒】 墨・木炭・石炭のような色。
  しろ 【白】 雪・砂糖などの色。

たとえば色、
説明もたとえでした。

他の辞書も、
だいたい同じような説明でした。


《おまけ》
「新明解国語辞典」で、
「馬鹿」を引いたら、
オーソドックな説明の他に、
他の辞書にはない「運用」の欄に、
「しんかいさん」ならではの、
ユニークな説明がありました。

  人をののしる時によく用いられる一方、
  心を許し合える間柄の人に対しては、
  親近感を込めて、
  何らかの批判をする際に用いられることがある。
  (例)
   あのばかが、またこんなことをして(ばかだと言える間柄の人に言う言葉)
   ばかばか(女性が、相手を甘えた態度で非難して言う言葉)
   あいつもばかだねえ(度を越えて人がいい様子を、ほほえましく思って言う言葉)
   おれもばかだねえ(度を越えて人がいい様子を、自嘲して言う言葉)

【たとえば色】2020・5・20



《おまけのおまけ》
今朝の庭。
何かの双葉。
何になるやら・・・?

【たとえば色】2020・5・20



今朝の空。
降ったり止んだり、
晴れたり曇ったり。

【たとえば色】2020・5・20
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