よぶこえの引き出し

【えこひいき】2020・6・4

2020年06月04日

《えこひいき》
昨日、
ちょっと外出していたときに、
届けていただいた本、
『東大1、2年生に大人気の授業 経済学を味わう』(日本評論社)
編:市村英彦・岡崎哲二・佐藤康裕・松井彰彦

【えこひいき】2020・6・4



その中に、
こんな一節がありました。
  他に何か、
  子どもの算数能力を改善するための有効な手段はないのだろうか。
  筆者は、
  バングラデシュの貧困地域の学校で、
  「公文式学習法」を導入することで、
  どのような効果があるかを、
  RCT(ランダム化比較試験)検証でしたことがある。
        (中略)
  RCTによる介入の実施とデータ分析の結果、
  公文式の導入によって、
  生徒の平均的な算数能力(1分当たりに算数の問題を解く能力)が、
  8ヵ月で約2倍になったことが明らかになった。

  公文式学習法は、
  途上国における貧困世帯の子どもの算数能力を改善するのに、
  抜群の効果を示したといえよう。

RCT研究の対象者は、
  貧困のため小学校に就学できなかった子どもや、
  中退した生徒のことらしい。

対象学校は34校、
対象人数は約1000人だったそうです。

その内訳は、
公文式学習法を導入した学校17校の約500人、
公文式学習法を導入しなっかった学校17校の約500人、
この2グループを比較したようです。

この記述は、
第9章「開発経済学~世界の貧困削減に挑む~」にあり、
執筆者は澤田康幸・東京大学大学院経済学研究科教授


なぜ、
公文?

全幅の信頼の人、
余人をもって代えがたしの人、
ういらかの人が、
関わっているので、
ちょっと、
えこひいきしちゃいました。


巻末の「おわりに」の末尾に、
「編者一同」として書かれた一文を引用します。
  このように、
  経済学分野で大学院に進学するということは、
  研究者になるための一本道を選ぶということではなく、
  むしろ、
  さまざまなキャリアへの道を切り開くことである、
  ということをお伝えして、
  本書の結びとしたい。

えこひいこのかけらもない、
立派なだなあ~と思います。



《今朝の空》

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