よぶこえの引き出し

【雨】2020・6・9

2020年06月09日

《雨》
古本屋さんで買った詩集、
100円で買った詩集。

はせみつこ編『おどる詩 あそぶ詩 きこえる詩』(冨山房インターナショナル)

今朝読んでいて、
「雨」の詩を見つけました。

これまでは、
雨といえば、
八木重吉の「雨」でした。
  雨の音が聞こえる
  雨が降っていたのだ
  あの音のようにそっと
  世のために働いてゆこう
  雨が上がるように
  しずかに死んでゆこう

今朝の「雨」も、
作者は八木重吉。
  雨がふっている
  いろいろなものをぬらしてゆくらしい
  こうしてうつむいてすわっていると
  雨というものがめのまえへあらわれて
  おまえはそう悪いものではないと
  いってくれそうなきがしてくる


この「雨」も、
いいなあと思います。

【雨】2020・6・9



書庫のストームグラス、
先日、
テレビではテンポドロップと言っていました。

今朝は、
こんな状態です。

【雨】2020・6・9



雨の日は、
こんなふうになります。 

【雨】2020・6・9



《おまけ》
『おどる詩 あそぶ詩 きこえる詩』から、
いいなあと思った詩を一篇。
     ふと
           藤富保男
  ぼくは時時ベンチに坐って考え込む
  あのこと を

  ぼくは その時いつも
  ぼ と く になってしまうのである
  ぼ
  が坐っていて
  く
  が立っていて
  二人で口を開けて月を見ていることがある

  

《今朝の空》 

【雨】2020・6・9



《今朝の庭》 
なすびの花

【雨】2020・6・9
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