よぶこえの引き出し

【警報の朝】2020・6・13

2020年06月13日

《警報の朝》
4:19
大雨警報が発表されました。

5:07
洪水警報が発表されました。

警報の中、
激しい雨音の中、
昨日とどけていただいた冊子を読んでいます。

「熱風」6月号(スタジオジブリ) 

【警報の朝】2020・6・13



しまおまほさんの連載「グァバよ!」
今回は第29回「日常継続宣言」です。

「コロナ禍」を、
東京で暮らす彼女の両親について書いています。

東日本大震災の時がそうだったように、
今回も、
「ふたりは日常を淡々と続けていた」・・・と。

心配する娘に、
両親が口にした言葉。
「わたしたちは大袈裟なことしないよ。家で普段と変わらず過ごすよ」
「大丈夫、気をつけてるから」
「死ぬときは、死ぬの!」

すてきな生き方、暮らし方と思います。


もうひとつ、
緊急事態宣言が発令され、
保育園も閉園となり、
  行き場のなくなったわたしたちは、
  人気(ひとけ)のない時間を狙って公園へ出かけた。

彼女の息子より少し大きい子がふたり、
広場でふざけあっていたそうです。

彼女の息子は、
その輪に入れてもらおうと、
すぐに駆け出したところ、
ふたりは、
「こっちくんな!」
「邪魔だ! 帰れ!」
「すげーヤなんだけど」
「ウゼー」
「マジやだ」
「お前とは遊ばねーよ」・・・と、
仲間に入れたくなくて逃げ回り、
それを必死で追いかける我が子。
  見ているコチラが苦しくなって、
  とうとうわたしから「帰ろう」と息子の手をひいた。

  自分にも子供の頃、
  似た場面があったような。
  でも、
  そんなときはカヨちゃんが守ってくれた。

後日、
そのことを保育園の園長先生に、
連絡帳で相談したところ、
帰りに受け取った連絡帳には、
園長先生のこんな返事が書かれてあったそうです。
  イヤだったことは友だちにはしないようにって言えば、
  それでいいんじゃない?
  大人は目の前の現象に流されることなく、
  そこから何を学べるか考えたいですね。

この連載の最後を、
しまおさんは、
こういうふうにまとめています。
  小さな子供の小ぜり合いにさえ、
  心惑わされ、
  流されていた。

  ニュース、
  出来事、
  誰かの言葉・・・。

  流れから身を隠し心を守るテントが、
  わたしにあれば、
  そう思った。

そのとき、
彼女の心には、
子どものころの、
シーツをかぶったテント遊び、
両親の生きざま、
カヨちゃんの自己主張・・・。


世の中には、
しっかりした生き方をしてる人がいるものだ。

警報の中だったから、
よけいにそう思いました。


《先週の日本海》
警報の朝だから、
かえって、
この海がいいと思いました。

大雨が降り続いているから、
よけいに、
この空がいいと思いました。


冠水したと処があるとの情報が流れているので、
心にしみて、
この青がいいと思いました。

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