【随所に】2020・6・23
2020年06月23日
《随所に》
昨日は、
暑い一日でした。
そんな中で読んだ本、
中山七里の先月発行の最新作、
『合唱~岬洋介の帰還~』(宝島社)
随所に、
「生きる杖」のような言葉がちりばめてありました。
仕事に情熱は必要だが感情的になるな。
上昇志向の高さは自己肯定感の低さに由来している。
ピンチとチャンスは大抵同時にやってくる。
どちらに転ぶかは本人の裁量だ。
外に向けては秋霜烈日、
内に向けては一罰百戒。
ポピュリズムに傾倒したシステムはやがて崩壊する。
歴史がそれを証明している。
あくまでも謙虚で、
しかし決して卑屈ではない。
憎悪や怨念は別の感情に転化できると信じている目だ。
どんな人間にも敬意を払い、
どんな人間にも絶望しないという笑みだ。
真っ直ぐに相手を信じ、
たとえ裏切られてもまた人を信じる。
この男は、
それを繰り返してきたに相違ない。
出る杭は打たれる。
賢い人間はそれを知っている。
でも、
出過ぎた杭は打たれません。
出過ぎた杭は引っこ抜かれるんだ。
専門的な職業に求めらるのは技術と情熱だと思います。
技術だけが優れていても、
先進性がなければ世界が拡がらない。
情熱があっても技術が伴わなければ空回りしてしまう。
それは、
どの分野にも共通していることではないでしょうか。
物事を変えていくのはいつでも愚か者だ。
《昨日の空》