よぶこえの引き出し

【拝啓 15年後の自分へ】2020・6・27

2020年06月27日

《拝啓 15年後の君へ》
レンタルビデオで、
『くちびるに歌を』を見ました。

主演は新垣結衣です。

その中で、
男子中学生が、
15年後の自分に手紙を書く場面があります。

  拝啓
  15年後の自分へ
  15年後の僕は兄のそばにいますか。
  いや、絶対いるでしょうね。
  僕は兄に人一倍感謝しています。 
  だって兄が自閉症じゃなかったら、
  僕は生まれて来なかったのですから。
  僕はわかっています。
  将来、
  兄だけが取り残されたとき、
  一人では生きていけないから、
  両親は決意したんだと思います。
  自分たちが死んだあと、
  兄の世話をしてくれる弟か妹をつくろうと。
  そして僕がこの世に生まれたんです。
  もし兄がふつうの子だったら、
  僕はこの世にいなかったでしょう。
  僕は将来に対する不安がありません。
  自分の存在している理由がはっきりしているから。
  だけどたまに、
  ほんのたまに兄がいなければ・・・と思うことがあります。
  兄を疎ましく思うことがあります。
  でもきっと僕は、
  これからもたまにずっと、
  兄のそばに寄り添うでしょう。
  それが、
  僕の生まれてきた意味なんですから。 



今年度は、
「わたしがうまれてきたわけは」
という演題でお話する処がいくつかあります。

ただ、
世情が流動的で、
年度当初に決めたことが、
次々と変更になりますので、
この演題で語ることは、
実際には少ないかと思います。


でもまあ、
幸いなことに、
講演まで時間がたっぷりありますので、
じっくり考えてみようと思います。

この感染症の流行の中で、
私だけでなく、
世の多くは、
始めて、
あるいは久しぶりに、
自分の生き方について、
自分の存在について、
考えていますから・・・。 



《昨日の空》   

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