【ああ、いいなあと思った歌】2020・7・1
2020年07月01日
《ああ、いいなあと思った歌》
今週の紙上歌壇から、
ああ、いいなあと思った歌を一首ずつ。
朝日歌壇
一年生今ごろ何をしているか時計に何度も目をやる初日 (奈良市)山添聖子
読売歌壇
リモートできぬ職なり一人ずつおでこに触れる朝の検温 船橋市 矢島佳奈
俵 万智さんの【評】
保育園の先生のようだ。
この状況で、
大変さをことさら言うのではなく、
具体的な仕事をしっかり描いたところがいい。
毎日歌壇
ほら今日は休みなさいと心配性の母のごと降りこめる雨 平塚市 風花 雫
山陰文芸
日傘さす我に幼児は いま雨は降ってないよと教えてくれぬ 安来 鐘築京子
この状況、
言いたいことも多々ありますが、
愚痴や文句の一つも・・・。
でも、
「ことさら」ではなく、
「しっかり」でいたい。
いろんな意味で、
そんなふうに思いました。
《昨夕の月》