よぶこえの引き出し

【スピリチュアルペイン】2020・7・7

2020年07月07日

《今日という日》
小暑(二十四節気)で、
温風至る(七十二侯)で、
七夕です。

小暑、
 この時期に梅雨が明け暑くなる。

温風至る、
 暑い夏の風が吹きはじめる。

七夕、
 七夕や髪ぬれしまま人に逢ふ  橋本多佳子
             (夏生一暁『日々の歳時記』PHP文庫)

 七夕や夜の到着ロビーかな  黛まどか
      (村上 護『きょうの一句』新潮文庫)


一昨日が満月でしたから、
昨夜は十六夜でした。
夜中に目が覚めたら、
障子の向こうが白々と明るく、
開けてみたら、
中天に少し欠けた月が皓皓(こうこう)としていました。




《スピリチュアルペイン》
昨日とどけていただいた「フォアミセス」8月号(秋田書店)
広田奈都子「ナースのチカラ」に、
こんな場面がありました。

午前2時21分、
訪問看護ステーションに電話がかかります。

癌末の浩美さんから、
痛いからとにかくすぐに来てほしい。
・・・という内容。

駆けつけてみると、
浩美さんは月を見上げて泣いています。
    悲しくはないの
    悲しくは・・・
    辛いわけでもないのよ・・・
    なのに
    なぜかしら

    月がキレイって
    それだけで
    泣けてくるの

    私は仕事がすべてだったの・・・
    私が死んだ後も
    会社が続いているもの
    それって
    すごいことだと思わない?

  存在の痛み 

  スピリチャルペイン
  と言われる
  自分という存在がこの世から消える痛み
  というものがある

  浩美さんの痛みは  
  それなのかもしれない

このたびの豪雨で、
たくさんの命が失われました。

存在の痛み、
スピリチュアルペイン、
心に刺さりました。  

【スピリチュアルペイン】2020・7・7
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