よぶこえの引き出し

【来訪と往訪】2020・7・11

2020年07月11日

〈来訪と往訪》
この数か月、
来訪も往訪もめっきり減りました。

どなたかのお宅にお邪魔したのは、
3月以降、
たった一回です。

なんとなく躊躇(ちゅうちょ)してしまいます。


往訪は毎日のようにありますが、
いずれも玄関で立ち話です。

「どうぞお上がりください」が、
どうも言いづらい雰囲気です。

「いえいえ、ここで・・・」に、
単なる遠慮ではないものを感じるからです。


こういう空気、
いったいなんだろう?

不安?
恐れ?
気遣い?
世間の目?
それこそ同調圧力?


今朝読んだ新聞に、
どなたかが書いておられました。
  亡くなった方を、
  遺族にも会わせず火葬にしたり、
  学校で毎日机やボールを消毒したり、 
  おかしなことだらけです。
     (前略)
  スーパーで買ったポテトチップの袋まで、
  アルコールで拭くのは、
  笑っちゃうような話だけど笑えない。

みんな根拠のない感染症対策に右往左往して、
見えない何かに怯えて暮らしています。

そうして、
それを、
知らず知らずに拡大再生産して、
ウイルスよりも速く広く強く蔓延させています。

来訪も往訪も控えている自分を見て、
そんなことを思います。



昨年の夏、
地面にこぼれ落ちた種が、
地中で冬を越して、
地面に花をつけました。

私は、
植えることも、
育てることもせず、
支柱を立てることさえ気が回らず、
ただ、
今朝の庭で見つけるだけ。

これもまた、
一つの来訪です。  

 【来訪と往訪】2020・7・11
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